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不動産購入で損をしないと意識しすぎて損をする

やっぱり人の心理として損はしたくない

買い物する時ってやっぱり損をしたくないって考える人は多い様に思う。

だから商品毎にいろんな店舗に行って商品を購入するって話も聞く。

そんでもって購入するものが高ければ高いほどそういった損をしたくないって感情が強くなり、より吟味する様になる。それは労力や時間をかけても元を取れそうだからやるのかもしれない。

高い買い物というと、やっぱり不動産の価格は高い。。なので不動産取引の仕事をしていると異常に損をしたくないという心理が働く人と接する事がある。

でもそんなに損のことばかり考えているとチャンスを逃してしまう事が多い様に思うんですよね。会社の立ち位置とかあるので自分の保身のために強気になれないなんてこともあるのかもしれない。ただそれでは前に進めなかったりする。。

どう考えればいいんだろう?

損って何が損なんだろう?

まずそもそもその不動産取引における『損』っていうのが何なのかってところからだと思うけど、これは詰まるところ一般的な取引価格と比べて高い価格で購入してしまうことを『損』というのだと思う。

だって安い価格で買っていたら高い価格で転売すればいいのだから、損にはならないですよね。そういうと当たり前って言われそうなんですが、そうなんです。当たり前のことをまず指摘しておきます。

じゃあ損しているのが高買いすることだとすると、何と比較する事で高買いと言えるんだろう?こういうとよく聞くのが直近で取引された近隣の取引価格だったりするんですよね。

そのため直近の取引事例を探して比較する。ちょっとでも高かったら損をしたくないと思ってしまい検討しつつ他の物件も探す。ところが探しているうちに検討している物件が売れてしまって購入できなかった事に後悔する。

気持ちは分からないでもないんですけど、残念ですよね。

たぶんこの調子で物件を探してもなかなか購入できないと思う。

じゃあどう考えるのがいいんだろう?

損をしないために考える事

思うんだけど、確かに市場における取引価格と比較して損をしないというのも大切なのかもしれないんだけど、一番大切なのってその不動産を購入する事によってあなた(購入者)が所有している資産の収支をどれだけ改善できるかという事ですよね。

だから市場価格より高いとしても資産の入れ替えによって収支が大きく改善できるのであれば購入した方が良かったりすることもあるんです。市場価格より高いとしても現金で資産を持っているより、不動産を持つ事によってキャッシュフローが生まれて収支を改善できる事だってあるんです。

それに不動産って個別に価格が形成されるし、購入者の使用方法によってその価格も大きく変わってくるので、直近の取引事例と比較して高いとか安いとかをあまりに気にしすぎるのもどうかなって気がするんですよね。

最近勿体無いなぁって思ったのが、数年前に物件を紹介されて同じ物件を最近紹介されたんですが、数年前の価格が安かったから購入しないって判断をした話があって。確かに数年前の価格と比べてしまう気持ちはわかるんだけど、今あなたの選べる選択肢は過去の価格と今の価格の比較をするのではなくて、今の資産状況を踏まえてその物件を購入するかどうかを検討する必要があるんです。だから今あなたの選べる選択肢で他に良い選択肢があればそっちを選べば良いし、他にないなら、数年前より高かったとしても購入した方が良かったりするんです。

過去は過去。

取引事例との比較や過去の価格との比較をしてしまうのは仕方がないけど、必要なのは今取りうる戦略の中から最善な方法を探すということなんじゃないかな。。

損をしないと考える気持ちは理解できるけど、何が一番損なのか?私は過去と比較をしすぎてしまうことで選択肢を狭めて逆に損をしている事がある気がしてならない。。

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