不動産取引では経験則が役に立たなくなってきた
一昔前まで情報を得るのは難しかった。

一昔前の情報の収集にはかなりの時間やお金というコストがかかっていた。
だから経験が長いというだけで重宝される時代だった。
これは不動産取引に限らず他の分野でもそういった側面があったのかもしれない。
ところが最近では経験則は昔ほど重宝されなくなってきました。
なぜか?
それはおそらく・・・
- 情報を収集することが簡単になったこと
- 経験則の精度が低いこと
が原因だと思う。
情報を収集することが簡単になったこと
昔と違って圧倒的に情報を収集することに対するコストがかからなくなり、長い年月をかけて培った経験則より重要な情報を簡単に収集することができる様になりました。
だから最近はこの情報を如何に収集して活用するかということが大きく違ってきたんだと思う。
不動産に関係する情報も都市計画のことにしたって建築基準法のことにしたって簡単に各市区町村のホームページから調べる事ができるし、具体的な規制内容がわからなくてもその解説を簡単に調べられる様になりました。だから昔の様に何度も役所に足を運んでいろんな話を聞いて経験を積まないといけなかった時代とは違っていて、自分が知りたいと思えば必要なだけ調べることができる。そのため経験則に頼らなくても仕事ができる様になってきました。
もちろんお客さんとの交渉は場数を踏まなければなかなかうまくはならないけど、それでも意識的に情報を収集している人との成長は全然違う。たぶん情報を収集している人は、経験則を頼りに漫然と時間を使っている人をあっさりと抜いていくと思う。なので不動産のキャリアが長いから若い人には負けないと思っている人は危険だと思う。今は情報の移り変わりが早いから、経験が長くても変化についていける様に常に情報を収集した方がいい。
昔だったら経験が長くなれば経験則で仕事ができるから勉強する必要がなくなってきていたと思うけど、今はそんな悠長にいられる時代ではなくなった。
経験則の精度が低いこと
契約って無効な契約や、誤った表現で記載した契約でも当事者が信頼して実行すると、それが正しかった様に成立することがあり、経験則でやるとそういった契約があったりする。
不動産の話ではないけど、例えば・・・
妾の契約を締結し、その対価として200,000円/月の支払いがあるとする。
もちろんこの契約は公序良俗に反しているから無効ということになる。
ところが当事者が公序良俗による無効になることを知らないとすると、契約が成立すると思って実際に金銭の授受があることだってありえる。
そうすると本当は無効になる契約が、実際は有効と勘違いされて成立してしまう。
不動産の契約にしてもこの様に、本当は成立しない契約や特約条項が経験則によって作られて、それを当事者が信頼して成立していることだってありえるんです。というかかなり微妙なものを実際に目にすることもある。。まぁ他の人から見ると、私もそう感じさせている場合もあるかもしれませんけど・・・
結局のところ、経験則はたまたま問題とならなかったために、正しいと勘違いしてしまったものもあるので、正確な情報を得ていない人の経験則はあまり役に立たない可能性があると思うんです。
そう考えるとやっぱり昔と比べて経験則の価値って低くなってきていると思う。
だから少しでも多くの情報を収集しよう。より精度が高い仕事をするために。。