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時間貸し駐車場の運営方法を考えてみる。

時間貸し駐車場の運営方法

最近は街中でよく見るようになってきた時間貸し駐車場。。

近隣や隣同士の駐車場の料金体系を比較するとその料金設定は異なります。ただそのサービスに着目すると・・・

駐車場の敷地の形状によって停めやすかったり、精算時に電子マネーを使用できる等の違いはあります・・・ただ本来の目的である車を停めるという事に関しては、提供するサービスは同じものですよね。

だから駐車場を利用するという目的に対して、利用者にとって一番重要なのはやっぱり料金体系だと思います。。

それならこの重要な料金体系をどのように考えたらいいのか。。。 

運営側のとりうる手段を整理する

思うに、時間貸し駐車場の料金体系の設定方法は、20分・30分・1時間ごとに数百円を設定する時間単位の料金に、10時間や12時間又は○時~○時までの打ち止め等の上限料金、それと日祝日の休日料金を設定されることが多い・・・

つまり運営側のとりうる手段を整理すると・・・

  1. 時間当たりの料金設定
  2. 長時間の上限料金設定
  3. 日祝日の料金設定(1、2を含む)

この3つの戦略の組み合わせを考えればいいことになる。

では、利用者側はどのような観点から駐車場を利用するのでしょうか?

これは地域によって異なると思いますが・・

駅の近くであれば通勤手段の利用が多くなるため、パークアンドライド(駐車場に車を停めて電車を利用する)等の長時間利用者が多く、長時間料金の設定を安くすれば満車になりますので、その上限料金を注視した方がよさそうです。満車になるのは嬉しいですけど、時間貸し駐車場は短時間で台数を回した方が利益があがりますので・・・。ただ、中心市街地であれば利用者が多いため長時間利用の設定をなくすのもありです。

ビジネス街であれば、近くの会社の訪問に利用することが多くなるため時間当たりの料金設定に注視し、長時間利用者がいると駐車場が回転しないため長時間利用を少し高めに設定する必要がある。また、あまり経費を気にしない方が多い地域であれば料金を高めにしても停めるかもしれません。ただし夜間や日祝日は利用者が減る傾向があるため、平日と比べ安くしたり、長時間割引での調整が必要かもしれないですね。

この様に地域によってまちまちですが、どのような地域であるかを把握して、とりうる手段を明確にすれば意外と上手くいくかもしれません。仮に利用者の属性を誤ったとしてもそこは料金を変えればいい話ですよね。

なので一番重要なのが、料金改定をして売り上げに変化があった時に、その利用者がどのような反応を示しているかをデータを見ながら検証することです。そして反応を見定めて次の改定を行うか否かの判断をする必要があると思います。

料金改定の頻度はどうする?

私は料金改定をこまめにした方がいいと思います。

なぜなら一時的に売り上げが下がるリスクはありますが、それは数カ月の短期的なものであって、その経験を踏まえ、売り上げを上げる事ができれば下がった数カ月の売り上げより、その先の売り上げの利幅の方が大きくなるからです。

仮に2カ月で20万円売り上げが下がっても、その後検証して改定した結果、月額3万円上がれば7カ月で取り返しますし、その後を考えると明らかに改定した方が合理的だと思います。

 もちろん外的要因(近隣の時間貸し駐車場が増えた等)が重なれば売り上げが上がらない時だってあります。でもそれは料金設定を変えなくとも売り上げが下がるので仕方がないところです。なので常に料金体系の妥当性を把握するためにも、料金体系を変更して検証し、外的要因に対する策を講じる必要があると思います。 

というわけで私は小まめに料金体系を変更し、妥当な料金体系であるか検証する方がいいと思います。(もちろん検証の結果、今の料金体系が良い場合は変更する必要はありません)

考えた結果、思ったこと・・・

今のとりうる手段を整理して、失敗を恐れず料金体系の変更に挑戦して検証する(もちろん十分な売り上げがある場合は別ですが。)ことが大切だと分かりました。ただそういうと、

失敗したくないから行動を起こさないという人もいると思います。

それはリスクヘッジのためという気持ちも理解はできます・・・。

でもそれは今までにないスピードで変わりゆく社会において、未来を的確に予測するのは困難であり、そうであれば何もしないことがリスクに変わることだってあります。

だから失敗したくないと思う人も自分のとりうる手段を整理して、仮に失敗したとしてもそれが経験(財産)となり次の戦略に繋がりますので、まずは挑戦してみてはいかがでしょうか?

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