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『イノベーターのジレンマの経済学的解明』を読んで

平成が終わろうとしています・・・

約30年間続いた平成が今日終わります。

そういわれると何か特別な日に感じますよね。

ただその特別な日って平成が終わるって時だけではなくて・・・当たり前ですが毎日のその時々が特別な時間であって過ぎ去ったその日、その時間はもう一生来ないんです。

そう思うとその日、その時間を思いっきり活用して楽しもうと思いますよね。

本題に入りますが、今日は『イノベーターのジレンマの経済学的解明』を読んだのでそれを書きたいと思います。

イノベーターのジレンマを読んで

イノベーターって最近は良く耳にしますが、この本はそういったイノベーターのジレンマにどの様なものがあり、その原因や解決方法を明らかにするためそのロジックを分析するというものでした。

既存企業はイノベーションが起こりにくい

既存企業のイノベーションは新参企業より遅い。。実際に遅れているところがありますよね。意外と意識していないところかも知れませんが・・・

日本企業は平成に入った当時、世界の企業の時価総額ランキングの上位に入り込んでいる企業が多かったですよね。しかし令和に入ろうとする現時点では日本企業はその姿をほとんど見せなくなりました。そう考えると何が悪かったのかということなのですが、その理由の一つとしてイノベーションが起こらずに成長できなかった可能性ってありますよね。

そしてそのイノベーションが起こらない原因って意外と新参企業より既存企業の方が多かったりする事が分かります。そうであるならば、しがらみが多くイノベーションが起こりにくい既存企業に身を置くことが本当に幸せなのだろうか?大企業に勤める事が本当に幸せなのだろうか?という疑問さえ湧いてきますよね。

何れにせよ頭は柔らかく新しい情報に着目していくことが大切ですね。

企業の新陳代謝の重要性

日本は自己で立ち上がれない企業も助けようとする。助け合いの心って大事だからいい事だと思ってしまう。でもそれってでも本当にいい事なのでしょうか?日産が世界で戦える企業になったのはドラスティックな改革によるものが大きいっていわれていますよね。身を切る改革って必要だと思うし、ただ単に立ち上がれない企業をそのまま生かしておくのって本当に正しい事なのでしょうか?この辺のことって助ける事が正義と思ってて意外と思考が働いていない部分だと思うので、この本を読んだ時にハッとするところがありました。

やっぱり企業の新陳代謝って大事なんですよね。。

特許権って・・・ちょっと違和感があったりする

特許の話も面白くて、特許って発明した者が独占的に発明品に対する権利を主張する事ができるものだと思いますが、その保護対象が非常に分かりにくい部分があり、この本ではとある業界の話がありました。

確かに知的財産権を守る事って今後のイノベーションへの意力にも関わる事なのでそれは保護対象となるべきって思います。でも仮にその発明された材が市場で公開され、その後その財について突然、特許権侵害を主張する会社が突然出てきたら・・・ってこんな事が実際に起こったんですよね。。そうなると特許権ってなんなんだろうって不思議に思ってしまいます。。

まぁそんな企業は最終的に権利を主張する事ができなかった様ですが、でもその権利を主張できない事が確定するまで被害者は多数出ている訳で・・・だから後付けの特許はダメって話なんでしょうけどそのタイミングって難しいですよね。

最近のニュースで『令和』が標章登録されているのを聞いてまさにこれだですよねって感じました。特許は発明した人のためにあって事後的に登録するとおかしな事になるんです。だって令和ってその標章登録をした人が権利を主張する様なものではないので・・・

その他にも、共喰いや抜け駆け、損切りや創業など論点が非常に分かりやすく、また需要者側や供給者側の視点で考えたり、私でも理解できる様な平易な表現が多かったので楽しく読む事が出来ました。

良かったら読んでみてください。

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