『日本人がグローバル資本主義を・・・』が面白い

  • 日本人がグローバル資本主義を生き抜くための経済学入門
  • ホリエモンの粉飾決算の不思議
  • 消費税は非常に優れているけど注意が必要
  • ねずみ講と年金制度
  • 成長戦略って無い方がいい?

日本人がグローバル資本主義を生き抜くための経済学入門

タイトルが長いので割愛しましたが『日本人がグローバル資本主義を生き抜くための経済学入門』を読んだら難しいはずの経済が分かりやすかったです。

2011年出版の本なので情報が少し前のものですが、様々な出来事を経済の視点から分かりやすく説明されています。

ホリエモンの粉飾決算の不思議

ホリエモンが実刑となったことがありました。この事件は過去の粉飾決算からすると考えられないくらい重い判決が下されています。一般的に実刑というととんでもなく悪いことをしたというイメージがあると思いますが、これはホリエモンが悪い事をやったということで終わらせるのではなく、やった事に対してなぜこんな重い刑が課されたのかということを考えると何か疑問に思う点がでてきます。

消費税は非常に優れているけど注意が必要

消費税を上げるか否かの話になると低所得者の負担が大きくなるという逆進性があるからダメで高所得者に課税するべきって話がある。でも高所得者の増税によって海外に移住することになれば、国内の税収が減り結局低所得者が負担をしないといけない訳であって、高所得者のおかげで助けられているところもあるのです。海外には日本より税金が安いところもあるので、税金が高すぎると移住することだって考えられるのです。

消費税は非常に優れた税金と書かれていますが私もそう思います。ただそういうと日本でも北欧三国のように税率を25%にできるという事を言う人がいます。それには反対で、北欧三国は消費税で徴税して他の税は合理的に処理しています。日本とはその徴税方法等が全く違うのに単に消費税を同じにできるというのは浅はかな考えとしか思えません。

ねずみ講と年金制度

ネズミ講って良くないですよね。でもそれって年金制度も似ているところもある。えって思われるかもしれませんが、今の年金を受領している人は年金を納める額が少ないのにもらえる年金が多くて、今の年金を負担している者は負担が大きい割にはそのもらえる年金が少ない(それは支えられる人口に対すて支える人口が少ないから)。つまり最初に入った人が得をして、後に年金に入った人が損をする・・・うーんやっぱり似ているところがある。

成長戦略って無い方がいい?

成長戦略が何もないのが成長戦略。。えって思うのですが、結局何が成長するのかは市場が決める事であって国や行政が決めることではないのです。しかも国や行政が決めてしまうと既得権という余計なものが発生し、それによって国民の負担は大きくなるので不合理ですよね。道州制を導入して各州に徴税権を与えるって話もあって、私も理想だと思います。ただそれは既得権を失うこととなるので国民にとっては良くてもそれを進めるのは難しい。

この本とは全く違う話ですが、個人的に大阪の都構想は頑張ってほしいと思う。

この本は他にも様々な事を平易な説明で記載されているため非常に分かりやすく勉強になりました。

私のように経済の事がわからなくても楽しく読める経済の基本書です。

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