いろんなバカが紹介されており、私の周りにもたくさんのバカがいる事がわかった。
私の周りには自分の価値観や正義感を押し付けてくるバカが非常に多い・・・そしてこの本を読んで気づいたのが私も自分の価値観や正義感を周りに押し付けるバカだった。
自分がいいと思ったら勝手にみんないいと思うに違いない（思考停止の状態に陥る）と行動してしまう・・・。最近でもバスに乗っている時、年配の方が席を立っていたため席を譲ろうとしたところ、座らなくていいと断られた事があった。自分の気持ちとして静かな車内で声をかけるのは目立つし断られるのは正直いい気持ちはしなかった。
でもそれって、自分が勝手に「席を譲る事がいいことだ。相手も席に座った方がいいだろう」という考えのもと行動したことであって、そこには相手がどう思うかという配慮が欠けており、また予想していなかった「相手から断られる」という結果について嫌な思いをしている・・・これは、はっきり言って自分が思考停止（席を譲ることが正しい）になった事でストレスを感じるという愚（バカ）の骨頂ですよね。
他にも様々なバカが紹介されていましたが、私にとってはもっと本質をロジカルに考え抜く癖をつける事が必要だという事に気づかされました。
本のタイトルの「バカ」の表現を快く思わない人もいるかもしれませんが、人間の本質を捉えた良著であり、是非手にとっていただきたい作品です。
